ご無沙汰してます、パブロです。
せっかくのブログですし、
たまには記事として充実したものを書いてみようかなと思います。
■
早川書房さんが12月から新たに創刊する「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の第一弾、
スコット・ウエスターフェルド 著”リヴァイアサン クジラと蒸気機関”の装丁画を描かせてもらいました。

第一次世界大戦が舞台のスチームパンクSFなジュブナイル小説です。
宮崎駿監督作品を連想させる世界観でとても面白いです。
翻訳もとても読みやすくて装丁の絵を描く前に一気に読んでしまいました。
ちなみに中の挿絵は海外原本と同じく
Keith Thompson氏が描いています。
とても味のある素晴らしい絵をお描きになる方です。
以前から他書籍などで知っていたイラストレーターでしたが、
まさかこうして絡む日が来るとは。。。
youtubeで挿絵をふんだんに使用したPVが見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=PYiw5vkQFPw&feature=youtube_gdata_player■
今週25日発売の
SFマガジン1月号にも「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」が紹介されるそうなので、
僕の絵も小さく載ってます。
以前から拝見していたSFマガジンに載せてもらえるのは、とても光栄で嬉しかったです。
記念に買おうと思っていたら
早川書房さんから献本いただいてしまいました。

僕が密かに応援している作家・小川一水さんの特集が楽しみです。
1ページ目には僕が大好きなSF画家の加藤直之さんの絵もありました。
■
さて、このリヴァイアサンのイラストの簡単なメイキングを描いてみようと思います。
ブログ始めてから初のメイキングですが、
これ果たして需要あるのかな。。。
@ラフ

とりあえず、最初のラフはこんな感じでした。
左のラフを提出して、右は自らボツにしました。
しかし、「世界文学全集っぽいのでもっとSFチックに!」と言われ没になりました。
宮崎駿作品っぽいというところを引っ張りすぎたのかもしれません。
最初に言ってくれえーと編集者さんに泣きつきました。
Aラフ2

泣く泣く軌道修正に入ります。
SFっぽい雰囲気を重視にするために、
線画でなく、ざっくりとした明暗をつけた構図ラフを作成して提出しました。
「左上のラフの方向でOK。オビが下に入るのでキャラの高さを上げてね。あと銃で狙いすぎなポーズやめてね」
みたいな意見をもらいました。
とりあえず、これで本番の絵に入れます。
B習作・資料集め
これが意外に結構大変です。
第一次世界大戦の資料を買ってきたり、映画を見たりして、
その時代の服装や文化を調べます。
(これを怠ると絵を描きながらキツイ思いをします。)
下の絵は16歳くらいの年頃の少年を描くための習作。

今見るとちょっと大人びてますね。
C本番のイラスト

ここまでくれば後は描くだけです。
僕は線のアタリを取ったらどんどん塗っていってしまう描き方です。
顔が一番のポイントとなるので先に書きました。

背景を描きました。
スチームパンク特有の蒸気の表現は、灰色にしてしまうと味気ないので、
思い切った色にしてみました。
服装も書いていきます。

キャラクターの装飾品など細かく書きます。
ここの段階は根気のいる作業です。
服装や装飾品は絵の説得力が増すアイテムなので頑張ります。

絵を引き締めるために、雪山を描くことにしました。
煙などのエフェクトなど追加し、
印刷のことを考え、少しコントラスト上げて完成です。
■
最後に。
僕に少年少女を描かせることを決めた早川書房の編集者様方はかなり冒険したなあと思いました。
描くのが大変でしたが、とてもいい作品に出会えたことに感謝です。
3部作なので、あと2冊が楽しみです。
それでは長くなりましたが、
僕にとっては珍しいメイキングも楽しく読んでいただければ嬉しいです。
posted by PABLO at 20:03| 東京

|
Comment(9)
|
TrackBack(0)
|
絵日記
|

|